大信歯科ブログ

2020.12.14更新

歯周病が新型コロナウィルス感染症にどのような影響があるのでしょうか?

ウィルス感染は主に鼻と口、目から起こりますが、粘膜細胞の中に入り込んで初めて感染します。

口腔内の衛生不良(磨き残し)などにより歯周病菌が増えると強力なタンパク質分解酵素が生産され口腔粘膜の表面にダメージを与え、ウィルスが粘膜細胞内に入り込むのを促します。

つまり、歯周病にかかると新型コロナウィルスに感染しやすくなるわけです。

歯周病が新型コロナウィルス感染症の症状を重篤化させることもわかってきました。

歯周病で唾液中の細菌が増えると、微量の唾液の『ごえん』でも肺炎を起こしやすくなり新型コロナウィルスによる肺炎が重なると重篤化する可能性が大きくなります。

 また、歯周病が進行すると、細菌や毒性物質が血管から全身に拡散され、免疫細胞がウィルスと戦う為の物質が作られ続け、制御不能となりやすくなります。それにより血栓ができると死に至る可能性もあります。

歯周病予防の基本は日頃の歯磨きによるプラークコントロールです。しかし自分で行う歯磨きには限界があり、歯周病の進行度合いによっては定期的な専門的な口腔ケアが必要です。

しかし、新型コロナウィルスの感染症が心配で歯科医院に行くのをためらっている人もいることでしょう。ただ必要な歯科治療や口腔衛生管理を控えることで、ごえん性肺炎の発症や全身の健康への悪影響を招く可能性が高くなります。

自己判断で受診を控えないで、まずは、かかりつけ歯科医にご相談下さい。

 

投稿者: 大信歯科診療所